【3時間目】発問が何故かうまくいかないと悩む教師達へ・・・発問のうまさは授業理解以上に授業の雰囲気を作る
こんにちはです。
いつもいつも担任として学校現場で働いてきましたが、主にTTとして働いた時期がありました。
その時すごく感じたのが発問の重要性。
「そんなことは百も承知よ」
と言われそうですが、私が着目したのは授業を理解するという観点からの発問の重要性ではありません。
では何か?
めあて:発問は授業雰囲気を左右する
授業の形態にもよりますが、発問は教師がとる子供たちへの語りかけの主たる言語です。
この発問。
教育界ではかなり重要視されます。
指導案にも書いたりしますしね。
しかし、多くの教師はその発問を考える中でメインに考えているのはいかに子供が授業内容を理解できる手助けとなるかという目線において発問を考えています。
そして、発問において最も大切なのはその言葉や内容ではなく主たる授業者の口調や雰囲気なのです。
展開:発問に対する考え方を転換
1.学習支援という見方から授業雰囲気作りという観点へ
先に述べたように、あくまで発問は学習支援という範疇を超えるものではありません。
それは間違いない。
しかし、発問の重要性は学習支援がメインでは無いと考えております。
では、何か??
それは、授業雰囲気作りです。
これが不思議なもので、発問1つで子供達の授業内での発言が変わります。
簡単に言えば、
「発問の下手くそな奴の授業では、子供は発言する機会が減る」
という事。
より具体的な例を挙げれば、
"威圧的な発問を連打する教師"
例えば、
「手をあげる人が少ないなー」
など、教師の意図とは反して受け手は威圧的に感じています。
まあ、これは発問ではないかもしれませんが・・
2.誘導発問は正解主義を生み出す
この事実については、また別の授業で話そうと思いますがよくあるのが
研究授業などで意図している内容の発言がでず、誘導発問で意図する方向へ導こうとする
という場面
これは教師がその授業を計画通りに進めたい、終わらせたい、自分の思い描くストーリーで完結させたいと言う思いからくるものです
だから、教育界で行われるほとんどの研究授業はたいした意味をなさないとかねてから考えている訳ですが・・・
この事に関してもまた後日お話ししますが、これに輪をかけてええ格好したい、批判されたくないという訳の分からない感情の下誘導発問が行われる
しかしながら、普段から授業雰囲気や子供の素晴らしく大切な多種多様の考えを最大限に引き出せるような発問をしていれば話は別
いくら、教師が誘導発問をしたとて、子供たちは自分の思いを赴くままに発言する事でしょう
正直、数十年しか子供達より生きているだけで、指導書を持っているだけで教師の考えが子供達の考えより優っているとは考えにくい
おそらく、担任してきた子供たちの中の何人もの人間の方が今の自分よりも将来的に賢く、そして社会貢献する素晴らしい人間となる
(もちろん、担任してきた全ての子供達が素晴らしい人間となり全員が社会に何かしらの形で力を注ぐような人間になり、一人一人に素晴らしい価値がある事は大前提としている)
いかに教師よりも子供達の考えや言葉1つ1つの価値の方が高いのかよく考えればわかるはずである
正解主義的な考え方は日本人は大好きだが、これからの未来を作っていく子供達にはどうかそれを強要しないでもらいたい・・・
発問はそれぞれの教師のこの部分があらわに出てしまう部分である
(私は別に正解を求めることが間違っていると言っているわけではない 世の中には正解があるものはそれはそれはたくさんあるから 算数で1+1=2でないといけない しかし、実は1+1=2ではなかった、などと言う事実を発表するような人間が出てこないとも限らない あらゆる可能性をつぶしてはいけない それが我々教師の使命であると考えている)
まとめ:全ては1つの事を意識すれば解決する・・・
発問は教師の日々の授業の中の中心的な活動です
故にここはとても重要な事
実は発問は授業内の子供とのコミュニケーションなんです
発問の仕方一つで子供は、
「この先生は私のどんな考えも拾ってくれる」
「この先生の授業なら発表してみようかな」
「うちのクラスの授業は楽しい」
ついには
「このクラスでよかった!!」
と思えるようにもなるのです
逆に日々の発問次第では、真逆の感情がうまれる事もある
私はそんな状況を沢山の子供達から直接聞いてきました
発問で意識すべきポイントも一緒です
子供のことだけを考えて発問する事です
いつも私が言っていること、
教師は子供の事だけを考えなくてはいけない
これを甘い考えと言う教師がいたら、逆にお前らが甘いと言い返してやるつもりです
言い訳するな
目を背けるな
学校は教室は、子供なんだ
教師じゃない
仕事だからという逃げ道を作ってはいけない
発問もそうであると思います
子供の為になるように常に考えて発問をしてもらいたいと思います